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【 コラム 】2012年1月 年賀状
【 コラム 】2011年9月 Facebook
私は、ブログ(blog)やツイッター(twitter)には関心がなかった。フェイスブック(facebook)の話を聞いた時も同様であった。これ以上『友達』は増やしたくないという思いもあった。
ところがである。友人から「騙されたと思って勉強してみたら」という強い呼びかけがあり、重い腰を上げようとしていた絶妙のタイミングで、公益財団法人滋賀県産業支援プラザ主催で「フェイスブックセミナー」(3回)が開催された。そして、運よく出席の機会を得ることができたことが、facebook取り組みの第一歩になった。
1回2時間のセミナーを3回聴いた程度で、その全容を理解できたとは思っていない。しかし、facebookの基本機能とその展開、特に、当社のビジネスとのかかわりについて、ある程度イメージできたのは、大きな収穫であった。
限りなくリアルに近いこと。双方向であること。『個人ページ』では新しい友達の輪が広がっていくが、一方で、過去の人脈が復活する面白さもある。ビジネスを意識しなくても、私の考え方を発信し、それに共感する人々との出逢いが確実にある。議論も限りなく深められる。
さらに、『facebookページ』で、ビジネス発信が可能になる。会員制のグループをつくり、さまざまな活動をすることも可能である。組織を持たなくても(つまり、大企業などに属さなくても)、自力で自らの考える組織をつくることができる。
セミナーを受講しながら、ビジネスの進め方を抜本的に変えていくツールとして認識しなければならないのではないかと考えていた。
併せて、旧来の一方通行のホームページは不要になるのではないかという思いが頭をよぎった。例えば、『facebookページ』にホームページをつくる。ベーシックデータのみを掲載し、新しい情報はその都度ページ上に公開し、双方向のコミュニケーションを図りながら、ネットワーキングの輪を広げていく。
「善は急げ」という諺(ことわざ)もある。
早速、5人の仲間を集めた。今月から週1回、PC持ち込みでfacebook勉強会を開始する。目標は、基礎から応用まで駆使できるレベルになるまで続けることである。
「フェイスブックセミナー」を受講して、改めて実感したのが、われわれの生き方や企業経営のあり方の抜本的な見直しが突きつけられているという現実である。
今世紀に入ってはっきりしてきたことは、競争の「かたち」の変化である。具体的には、規模の競争から「知」の競争への変化である。
企業が「勝ち残る」ためには、企業規模に関係なく、まず、「知」の競争の土俵に上がらなければならない。「知」の土俵で求められるのは「量」ではなく「質」である。マニュアル業務はスピードが求められるが、「知」の業務に求められるのは「成果」である。スピードは求められない。
「ナノ・コーポ」でもfacebookで、自力で独自の組織を持つことができるようになった。
今、正に時代の節目の真っ只中にある。
【 コラム 】2011年6月 経営戦略研究会 オープンセミナー
今般、新たなチャレンジをする。
オープンセミナーの開催である。
経営戦略研究会と公益財団法人 滋賀県産業支援プラザが主催するオープンセミナーである。
詳細は以下のとおりである。
| テーマ:「熱く!熱く!元気発信!!」 ~理念経営は会社を変える!社員が輝く職場創り!~ 開催日:7月6日(水)14時~16時20分 場所:コラボ21 3階大ホール 講師:株式会社 ビイサイドプランニング 代表取締役 永田咲雄氏 |
オープンセミナーの基本テーマは「理念経営」である。
なぜ、理念経営を取り上げたか。
結論から言えば、中長期的な視座で繁栄企業を目指すためには、経営の「軸」が必要だと考えているからだ。
数年後には「目に見えない大津波」が企業を襲う。
社会構造や産業構造の変化、慢性的供給過多の進展、財政悪化などが本格化し、複合され、それが「大津波」になって企業に襲いかかる。経営者はその覚悟と対応が求められる。大津波が襲ってきてから対応を考えても手遅れである。今から備えておかなければならない。
どんな備えが必要か。
微動だにしない「軸」が必要である。軸とは経営者の強い意志で固められた「経営理念」そのものである。
経営理念とは、経営者自らが自らの使命を達成するための哲学・志である。経営者の「独自性」が集約されたものである。その独自性を簡潔な文章に表せば「行動指針」になる。
経営理念の具現化は「行動」を通して行うのが理想的である。経営者と社員の行動(進むべき方向・ベクトル)が一致すれば、社員のモチベーションは飛躍的に高まる。社員一人ひとりが、自らの行動に自信が持てるようになるからである。
行動を通して経営理念の一体化を図る。
行動の一体化は、社員のやる気に火をつけ、成長を促す。経営者と社員の心の距離をどんどん縮め、ロイヤルティも高めていく。
企業が持続的な成長を実現するためには、まず、軸(経営理念)ありきである。軸が太ければ太いほど経営は盤石になる。軸が太ければ、さまざまな経営戦略の展開が可能になってくるからである。
株式会社 ビイサイドプランニング 代表取締役 永田咲雄氏は、愉快で、魅力あふれる経営者である。未来を見据え「理念経営」を実践する経営者としては一流である。
また、結果だけでなく、理念構築と実践プロセス、さらに成果検証まで、具体的な話が聴けるのも嬉しい。身近にある企業だけに関心も膨らむ。
中堅・中小企業経営者の多数の参加を期待している。
オープンセミナーを主催する立場から、経営戦略研究会の紹介をさせて頂きたい。
立ち上げたのは、2008年10月
間もなく3年になる。
マネジメントを学ぶ。経営戦略を学ぶ。
個性あふれる中小企業経営者のネットワーキングを通して、今後の経営について議論を重ねていく。また、人間関係を深め、立派で魅力的な経営者を目指す。
全員同じベクトルで学習していきたい。だから、欠席は原則認めない。
一次例会と二次例会の構成にする。一次例会では、1つのテーマについて喧々諤々の議論を行い、二次例会では、アルコールを嗜みながら、穏やかな心で一次例会を補足する。
19名でスタートしたが、現在は20名(内、休会者4名)。休会者の状況を見極めながら、新しいメンバーの募集も考えている。
運営は、次の原理原則(ルール)で行っている。
自発性を基本に、お互いの意見の違いを認識し、その違いを積極的に評価し合い、対立するところは対立しながら、競合と協働の精神を貫き、遠慮はしないが、礼儀とマナーをわきまえ、狎れない(なれない)関係を深めていく。
以上が、経営戦略研究会の概要である。
組織としては必ずしも盤石とはいえないが、高い志で更なる発展を目指したい。
数年先には、全員の企業が(超)繁栄企業を実現し、中小企業経営の「範」を示しながら、地域経済の発展に少しでも貢献したい。微力ではあるが、他の中小企業に元気と勇気を与えられる企業によって構成される研究会を実現したいと考えている。
【 コラム 】2011年4月 日本人の心根
2011.3.11
日本を襲った大惨事の悲報がエンドレスで伝えられている。
このたびの大震災でなくなった方々に、お悔やみを申し上げるとともに、被災された方々、避難生活を余儀なくされている方々に、心からお見舞い申しあげ、一日も早く復興の日が到来することを祈っている。
深い悲しみの淵からいつ這いだせるのか、いつ闇が晴れてくるのか、その道のりはあまりにも遠く、険しい現実に胸が痛む。
唯一の救いは、悲報の中にも一条の光を感じる報道に接したことだ。
それは、海外メディアの記事であった。その中でも特に気を引いたのは、「日本の奇跡は終わっていない」という、3月17日付、英ファイナンシャル・タイムズ紙の記事であった。
海外メディアが「冷静・不屈」となぜ日本人に賛辞を呈してくれるのか。
さまざまな理由が考えられるだろう。その中であえて一つ上げるとするなら、それは、日本人のDNAから発信される「想定外」の「心根」に接したからではないかと受け止めている。
長い歴史の中で、日本人は3度、自らの文化を失っている。
最初は明治維新、2度目は1945年終戦のGHQによって、3度目は1960年以降である。
明治維新は、新しい日本を創るため、富国強兵を進め、江戸を否定し、文化も江戸の陋習(ろうしゅう)として切り捨てた。GHQによる日本(軍事力)解体。そして、3度目の1960年以降の高度成長政策は、アメリカ型合理主義経営を軸に進められた。
私が社会人になったとき、ⅤA(Value Analysis 後にVE)ΙE(Industry Engineering)ZD(Zero Defect)など、アメリカから輸入されたマネジメントのオンパレードの時代であった。コストが面白いほど下がった。しばらくして登場した、H・I・アンゾフの「企業戦略論」で大企業の拡大戦略を学んだ。そして、「年功序列」「終身雇用」などがいつの間にか死語となり、「日本人的経営」が日本人の心から消えていった。
当時われわれは、高度成長という追い風に乗って、アメリカ型合理主義経営が、唯一無二の経営手法として何の疑いも持たなかった。日本人でありながら、アメリカ型合理主義に翻弄され、自らのDNAを見失っていた時代が長く続いた。
1991年のバブル崩壊、1997年の京都議定書の採択、2008年のリーマンショックなどの新しい潮流も、日本人の深層に眠っている固有のDNAを呼び覚ますまでには至らなかった。
中小企業経営は「日本人的経営」に徹しなければならない。この私の主張に多少の手応えを感じ始めたのはつい最近である。
海外メディアは、福島原発事故で矛先が変わったが、欧米人も中国人も、なぜ、日本人の深層に眠るDNAに脅威を感じたのか。それは、日本人の深層に眠っている、筆舌に尽くしがたい「心根」を発見したからではないか。
最近「想定外」という言葉をよく耳にするが、彼らから見れば、日本人のDNAから発信される心根は、まさに「想定外」に映ったのではないか。
江戸時代、商人が知恵を絞り工夫を凝らして築きあげた「江戸しぐさ」は、日本人の「心根」を象徴する文化であった。町衆たちが、皆仲よく、平和に生きるため、物理的精神的いざこざを少なくするよう、心得を説き、言葉づかい、しぐさ、付き合い方などにさまざまな工夫をこらしながら、肩書、権威、地位などを意識しない横社会の「ライフスタイル」を支える不文律として存在した。アメリカのある有名な教授が、日米文化会議の席上で「日本の秘密は江戸にある」と指摘したと伝えられている。(出典:「江戸の繁栄しぐさ」越川禮子著)
われわれは今こそ、自らの深層に眠っている「心根」呼び覚まさなければならない。
外国人が脅威と感じる精神的な支柱を自らの財産として認識し、活かす。
大震災を復興させる源は、われわれの心の中に眠っているのだ。
【 コラム 】2011年2月 異能者集団
2月「如月」の到来である。
さる1月26日~27日、「コンサルNSP」の冬の例会に参加した。
コンサルNSPは、異能者で構成された勉強会である。ぼくが入会したのは、約30年前である。当時、個性あふれる「経営コンサルタント」の集団であった。ぼくはそのときサラリーマンであったが、特別に入会が許された。
年2回の例会が開催される。冬は東京でさまざまなテーマを取り上げ、議論を尽くし、夏は地方で学ぶというのが慣例になっている。
今回のテーマは「日本人の心と日本人的マネジメントの原点を探る」であった。
日本の歴史と日本人の心や文化から「日本人的マネジメント」の原点を探り、議論を重ねながら、異能の知恵で、新しいマネジメントの道筋を探りたい。という趣旨があった。
話の糸口をつかむため、メンバーから次の講演を頂き、その後、参加者全員で議論するという手法で進められた。
「江戸しぐさに学ぶ中小企業経営」
「100年続く老舗企業に学ぶ」
講師は「江戸しぐさ」は、柴田光栄さん(モアクリエーション代表取締役)、「100年企業」は、藤間秋男さん(TOMAコンサルタンツ代表取締役)が務めた。その後のセッションの司会は、ぼくが務めた。
江戸しぐさでは、日本人と日本文化の偉大さを改めて思い知らされた。江戸時代には「先義後利」という商人道が確立され、その根底には、神道・仏教・儒教が一体化された日本人の精神が脈々と流れている。「人みな仏の化身」の精神が、の日本人のホスピタリティの原点になった。
100年企業の根底にあるものは「理念経営」である。創業者の経営理念は、時代が如何に変わろうとも変わることはない。理念経営を支えるのは日本文化から醸成された日本人の心そのものである。
いずれも、奥の深い話であった。
改めて、今日まで唯一無二の経営であると思い込んできた、結果最優先の「アメリカ型合理主義経営」の終焉を感じさせる内容になった。
物量(カネ・もの)の競争から「知」の競争へ
結果最優先から、プロセス優先の経営へ
そして「不易流行」が、今後の中小企業経営にキーワードになることを確認した。
経営者が理念経営を標榜(ひょうぼう)するなら、理念が(外観から)にじみ出る経営者にならなければならない。「あなたが経営理念だ」と言わしめる経営者にならなければならない。
やはり、立派で魅力的な経営者にならなければならない。
立派で魅力的とは、江戸しぐさでも記されている。日本人の心と知恵からにじみ出てくる次の5つのセンテンスに集約される。このことも確認された。
・約束を守る。
・見てわかることは言わない。
・結界をわきまえる。
・人のしぐさを見て決めよ。
・意見を尊重する。
中小企業経営を支えるのは「フロー経営」である。
ストック経営からフロー経営へ、時代は転機を迎えている。
フロー経営は、経営者の成長によって実現する経営である。
コンサルNSPの異能者集団による議論は、日頃、ぼくが主張し、コンサルティン業務を通して実践しているフロー経営を志向する結果になった。さまざまな議論の中から、ぼくは次なるフロー経営のステップを模索していた。
コンサルNSPは、メンバーの自発的動機によって誕生し、30数年継続されている。
お互いの違いを認識し、積極的に評価し合い、協力するところは協力し、対立するところは対立しながら、自発性を基本に交流を進めるのが、ネットワーキングの本来の姿である。
今回もまた、このネットワーキングのパワーを改めて感じさられる例会になった。実りある例会であった。



