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コラム

2021/03/15
第11回 コラム プランと現実の間に横たわる深い溝

人も企業もプランは要らない。

7~8年前からの一貫したぼくの主張である。

さらに…… 中小企業に経営計画は不要である。むしろ害になる。

起業にビジネスプランは不要である。むしろ害になる…… と続く。

このぼくの主張に賛同してくれる人は、78年経過しても、今のところほとんどいない。

だから、微動だにしない多くの人の固定観念を打ち砕きたい。

「プラン不要」は「一年の計は元旦にあり」が、そのきっかけを与えてくれた。

 

ぼくは10年前まで「一年の計は元旦にあり」に、毎年取り組んでいた。

計画は不思議な魅力を秘めている。淡い夢を抱かせてくれる。

その夢の中で、これから1年間どのような考え方で、何を拠り所にして、

どのような日常を過ごすのか。どのような仕事をするのか。そして、どんな学習をするのか。

今年は何か良いことがありそうだと… 思いはどんどん膨らんで行く。

そして、いつの間にか、1年の計は、淡い夢ではなく現実味を帯びてくる。

こんな気分で新しい年の初日を過ごしていた。

 

しかし…… 10年前、一年の計と決別した。

折角練り上げた計画も、一度も実現しなかったからである。

「今年こそ!」と、意気込んでつくった計画も、ぼくの意識の中にあったのは

最初の1~2か月だけで、その後は計画の存在すら忘れてしまう。これが現実だった。

毎年、同じ轍を踏んでいた。

自由奔放に生きると、プランという枠組みが邪魔になる。また、プランは2~3か月も経た

ないうちに陳腐化する。そして、いつの間にかプランは不要になり、頭から消え去る。

 

よく考えてみると、仕事のプランも似たり寄ったりだった。

中小企業には経営計画、起業にはビジネスプランで対応し、支援していたが、計画通り進んだ

ためしはない。無残にも計画書はほとんどが紙切れになり捨てらた。

プランがなくても、成長する人は成長する。企業も同様である。プランの有無に関係なく

発展する企業はどんどん発展する。ビジネスプランがなくても起業できる人は起業する。

 

なぜ、必要としないプランにこだわるのか。柳に飛びつく蛙のように、何度も何度も不要な

プランを立て失敗を繰り返すのか。なぜ、それでも懲りないのか。

きっと、プランを立てることが楽しいからだと思う。

ぼんやりとした夢に思いを馳せ、思考を巡らしていると、何だか実現しそうな錯覚に陥り

良い気分になる。この気分が「今度こそやり遂げよう!」という意欲に変わる。そして、

やり遂げた自分をイメージし、さらに良い気分に浸る。

その気分で、再び柳に飛びつくが、また同じ失敗に終わり我に返る。

 

計画と現実との間には埋めることができない「溝」がある。この溝に気付かないから同じ轍を

踏む。

計画は机上プランである。頭で考えるプランである。自分の思いや希望に沿って考えたプラン

である。

直線コースで向かうプランである。

だが現実は違う。

行動は自分の意思どおりにならない。現実に沿って進まなければならない。

日々何が起こるか分からない。アクセルを踏んだりブレーキをかけたりしながら進む。

直線で進むことは、まずない。

日々さまざまなことが起こる。競合の台頭による競争激化、思いがけない抵抗勢力の実現、

天変地異、新型コロナウイルスのような予測不能な出来事など、さまざまなリスクが襲ってくる。

失敗や事故や挫折もある。輻輳する人間関係の中を潜り抜けなければならない。

現実は直線コースなどない。迂回に迂回を重ねて進まなければならない。

この現実(迂回やリスク)を計画に織り込むのは不可能に近い。

この先何が起こるか分からない時代に、今までの経験やデータを活用すると、かえって

害になる。

 

さらにもう1つ。

人間の行動は「やりたいか」「やりたくないか」で決まる。

やりたいことは計画書がなくてもやる。やりたくないことは、プランやインセンティブの有無に

かかわらず、やりたくない。

意識が行動を決めるからだ。

受験を控えた子供に「もっと勉強しなさい」と親が発破をかけても勉強しない。子供の意識を

変えないと行動は変わらない。

大人も同様である。意識が変わらにと何も変わらない。旧態依然の旧い考え方の経営者の

下では、何を示されても社員は動かない。

人生も企業も、自滅の真因の99%は「意識」にあると考えている。

意識が変わらないから旧くなった固定観念といつまでも決別できないのだ。

 

夢があれば熱くなれる。

夢とは今年の夢ではない。生涯を通してどうしてもやり遂げたいという

「野心(アンビション)」に裏付けされた「大きな大きな夢」だ。

この夢が、身の程をわきまえない「大きな大きな目標」をつくってくれる。

それだけではない。

この夢が、意識を変え、プランと現実の溝を埋めてくれる。

大きな大きな夢をどうして描くのか。ヒントはある。ここでは詳細を触れられないが、

それは「日常の精度を上げる」こと、だと考えている。

 

 

夢がなければ、すべてが受け身になる。重い石はより重く感じる。

大きな大きな夢で人生が一変する。仕事に対する見方も一変する。どんなに厳しい現実が待ち

受けていても、どんなに辛い仕事でも突破できるという自信もできる。

アンビションに支えられた夢があれば、プランは不要なのだ。

 

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