2020年、不謹慎であるが「コロナよ、有難う」という1年になった。
なぜか。
「心の備え」ができていたからである。
われわれはリスクの中で生きている。今に始まったことではない。
コロナは予想できなかったが、リスクの1つであることには変わりはない。
リスクに対する備えはお金だと考えがちであるが、もう1つ大切な備えがある。
それが「心の備え」である。
売上の大打撃は「お金」である。休業要請や営業時間の短縮要請で補償されるのも
お金である。
確かに、一時的な売上の落ち込みのダメージは大きいだろう。
しかし、補償金が少ないなどの報道に接すると、ちょっとやりきれない思いになる。
サラリーマンの給料は安定しているが「ビジネス」(事業)は不安定だ。
良いときも悪いときもある。波があることを承知の上でビジネスに身を投じたのでは
ないのか。
1年や2年、売上が大幅にダウンしてもその覚悟はできているはずである。
もし、覚悟ができていなかったとすれば、それは自助努力の欠如による当然の結果だと
謙虚に反省すべきである。
コロナは目に見えない、先が読めずいつ収束するか分からないなど、
確かに他のリスクとは異なる未経験のリスクであるが、リスクという意味では何ら変わらない。
交通事故や天変地異だけがリスクではない。
取引先の突然の破綻、新技術が開発され、今までの商品が突然陳腐化することもある。
商品の陳腐化は恒久的なリスクだ。
われわれはリスクと常に共存している。この認識が甘かったのだ。
1人1人の人生の中に仕事がありビジネスがある。
お金だけでは思い描く人生をまっとうできない。
知力を高めていくと人生の質は高まっていく。感性を磨けば人生に彩りを与えてくれる。
人生は目に見えないものに大きな影響を受ける。
仕事もビジネスも変わらない。
仕事やビジネスにも知力や感性が必要である。
日頃から、これら目に見えないものの蓄積(心の備え)ができていないから大騒ぎする
ことになるのである。
目に見えるものと見えないものは(車の)両輪である。片方が欠けると動かなくなる。
何が起こるか分からない時代には「心の備え」が特に重要であるのだ。
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