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第4回コラム:人生格差 | C3 personal creates 田中義郎
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コラム

2021/01/25
第4回コラム:人生格差

格差と聞けば、お金の格差をイメージする。

老後の備えも、お金をイメージする。2000万円問題がささやかれたこともあった。

お金だけあれば、老後は安泰なのか。

もっと注目すべき格差がある。

それは「人生格差」だ。

人生格差が、今後われわれに襲ってくる。今後、薔薇色の人生を歩むか、

茨の道を余儀なくされるか。お金だけでは薔薇色の人生を歩むことは難しいだろう。

 

人生100年時代の足音が聞こえてきた。

人生100年時代とは、全員が100歳まで生きるということではない。

100歳になる人の確率が、今後も増加するということである。

若い人ほど深刻な問題である。

なぜなら、若ければ若いほど高齢になったとき、100歳に達する確率が

高くなっていることが予想されるからである。

若い人ほど、長い長い老後人生を余儀なくされる。

例えば、生まれてから30歳までは瞬く間に過ぎ去ってしまう。

60歳までは、最も脂の乗りきった何にでもチャレンジできる30年になる。

充実していればいるほど、あっという間に過ぎ去ってしまう。

60歳から90歳まではどうか。

リタイヤすると時間を持て余し、蓄積したキャリアを発揮する機会もなく、

今までの人間関係も途絶え、ストレスも溜まる。

それだけではない。人生の目標も失う。

忍び寄る老いとの戦いの中で、ついついネガティブな発想に陥ってしまう。

いったん箍(たが)が緩むと簡単に締め直すことができない。

この結果、老後人生は、同じ30年でも信じられないような長い長い老いた余生を

余儀なくされる。

ボランティア活動に参加したり、趣味に興じたり、旅行をしたり、孫を可愛がったり、

過ごし方はさまざまだが、人間として最も大切な「気概」を失ってしまうからだ。

 

「そろそろ引退して楽をさせてもらう」 今まで友人や知人や経営者によく聞かされた。

「どうして引退すれば楽になるの? 何が楽になるの?」 

あえてぼくは意地の悪い質問をしたが、ぼくの意図は伝わらなかった。

現役から解き放たれる感慨に浸り、聞く耳を持っていなかった。

 

現役で何が楽しいのか。それは高齢者だから楽しいのである。

仕事で接する人は、ぼくよりかなり年下である。

彼らがいくら頑張っても仕事というフィールドにおいては、簡単にぼくに追いつけない。

なぜなら、彼らとはキャリアを積んだ期間、学習した期間が違う。

また、今までに接した人の数や人間関係の厚さにおいても圧倒的な違いがある。

体力は経年劣化していくが、知力や感性や精神力は(怠けない限り)年齢と共に強化

されていく。

つまり、これらは「年功序列の構造」になっているのだ。それだけではない。

その知力や感性や精神力が強化されていくと、経年劣化していく体力を少しは支えてくれる。

 

高齢者の大敵は「意識の老化」である。

現役を退くと意識の老化が始まり、体力の老化に拍車が掛かる。

「もう年だから」と自分に言い訳をしながら努力を怠り、人生を投げ出す。

こうして、今まで培ってきた知力も感性も精神力も一挙に失っていく。

その先に待っているのは「茨の人生」だ。終末までの長い長い人生がスタートするのだ。

「ある年齢になればリタイアする」 これは意識の老化がもたらした錯覚である。

 

現役を続行すれば努力が必要である。

しかし、努力すればするほど、今まで見たことのなかったさまざまな光景が目に飛び込んでくる。

新しい世界が広がっていることに気付く。

現状に満足しない意識は次の目標に向かい、さらに大きな夢を描くことができる。

また、いつまでも社会に貢献できるという喜びもある。

 

定年はやむを得ないにしても、事業承継は安易に行うべきではない。

老後の準備なき引退は禍根を残す。

引退後、辛い、苦しい、寂しい、長い長い老後が待っているからだ。

人生に「第二の人生」(セカンドライフ)も「余生の人生」(悠々自適な人生)もない。

存在したとしてもすぐ過ぎ去ってしまう。

多少の風雨にさらされ、緊張感を持って生涯をまっとうする。

多少の苦しみを楽しさに転換しながら生きる。

生涯現役こそ、人生100年時代のベストな生き方なのだ。

 

 

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