夢を実現したい。
この思いをかなえることが起業だ。
人生をドラマチックに変える。これが起業の目的である。
人生が先か、起業が先か。
人生が先に決まっているが、起業すれば人生は一変する。
ビジネスは、思い描く人生を実現するための「手段」として大きな役割を担っているが、
どこまで行っても手段に過ぎない。
しかし、現実はどうか。
起業は新しいビジネスを興すことが目的だと認識されている。
巷で開催されている起業塾(創業塾)や書店に並んでいる起業の文献も、
新しいビジネスを興すことばかりに重きを置き、夢の実現や人生とビジネスとの
関わりなどには、ほとんど触れられていない。
ただ、ビジネスを興すこが「目的」に語られている。
ビジネスが目的なると、新しい人生を興すという遠大な発想が消える。
金儲けが目的になり、目線が足下に向く。ついつい足下の小石を拾うビジネスに
陥り、すぐ終焉に向かう。
起業はなかなか進まないのも、起業しても長続きしないのも、チマチマした目先の金儲けに
一喜一憂しているからだと、ぼくは思っている。
夢を実現したい。
ここで言う夢は、子供の頃に描いた夢ではない。
大人になってから、こんな人生を歩みたいという熱い思いから生まれた「大人の夢」だ。
口には出さないが、みんなの心の底でいつかは実現したいと、密かに考えている夢だ。
しかし…… 夢の実現は極めて厳しい。
夢の実現を希求しながら、現実は、日々の暮らしがある。家族の幸せがある。仕事がある。
日常に埋もれてしまうと、日々に追われ、目先の小さな楽しみに明け暮れ、
人生はこんなもんだと諦めてしまっているのが現状だ。
いずれ、夢は遠のき、頭から消えていく。
起業を目指す第一歩は、立ち止まることだ。そして、自らの未来に目線を移すことだ。
自分が今歩んでいる道は、本当に自分が思い描いた人生なのか。もっと目を輝かせて、
生き生きとした生き方はなかったのだろうか…… さまざまな思いを巡らし、
自分が思い描く自分らしい生き方を模索しながら「人生の設計図」を描くことだ。
ここに起業の原点がある。
夢の実現をかなえるビジネスなら継続できる。モチベーションが高まり、身体のあちこち
から新しいエネルギーが湧き出してくるからである。
起業を100%成功に導く手掛かりはある。
それは、自分自身を主役に据えて起業を考えることだ。
まず、自分が描いている「夢」を描く。
奇想天外な夢でも常識外れの夢でも構わない。大切なことは、嘘をつかないで、
あるがままの夢を追っていれば、その夢からビジネスの輪郭が見えてくる。
夢の主役は自分である、だから、自分が主役のビジネスが浮上してくる。
それは「ものvsもの」ではなく、「人vs人」のビジネスだ。
つまり、商品・サービスで勝負するのではなく、人間としての「器の大きさと品格」で
勝負するビジネスだ。
起業は「後発」という決定的な弱みがある。しかし「人」ならば後発の心配はない。
起業でもっとも大切なことは、提供する商品・サービスではなく、経営者(起業志願者)の
器と品格である。
ビジネスの売り手も買い手も人である。ビジネスの世界は喜怒哀楽が渦巻いている世界である。
この中で最優先すべきは「人間の魅力」である。
器と品格でマーケットの存在感を高める。
器と品格で勝負する。ここでは詳細は触れられないが、ヒントは「タブー」である。
夢を求めて、勇気を出して妥協のない人生を歩み、器と品格を高めるためには、
タブーを破り続けなければならない。
夢を実現するか、諦めるか。
勇気を出すか、諦めるか。
ここに勝機がある。人生の勝機もビジネスの勝機も。
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