C³ personal creates

水平思考で3年10倍の成長にチャレンジしませんか?

喫緊課題は、陳腐化した過去の考え方との決別です

垂直思考が残したもの…
それは、陳腐化した考え方や固定観念が、今もなお深く根付いていることです

垂直思考は「理」にかなった思考だと思います。
高みをめざして、梯子を一段一段上がっていくことが思考の原点になっています。努力すればするほど高い所まで上がる
ことができます。
われわれは垂直思考の恩恵を受け、人間としての土台を固め成長してきました。
今までも、そして、これからも欠かすことができない思考です。

問題は、何もかもすべて垂直思考に頼ってきたことにあります。
時代が現状延長線上で推移していたときは、垂直思考ですべて解決できたかも知れません。でも、時代は変わりました。
垂直思考だけでは解決できないさまざまな課題が、われわれを襲ってきました。

幸せになるためには「お金」が必要である。
だから、働きすぎ(長時間労働)をいとわない。
頭から湯気を立てて仕事することも、ストレスのたまる仕事に耐えることも、さまざまな人間関係の軋轢に耐えることも、
争いごとを避けるために自分の考えを胸のなかにしまい込み、無難な日々を送ることも…… すべて「経済的安定」(お金)
を得るためにはやむを得ないと割り切り、ビジネス注1最優先で取り組む。

(注1 ここで述べるビジネスは広義に捉えています。狭義のビジネス、さまざまな仕事・業務などを含んでいます)

中小企業は、人もいないし高価な機械設備や店舗などを購入するお金もない。だから、細々と(長時間)働き続けて
ビジネスを進めるしかない。
働きすぎは美徳である、働き者である。という「労働観」を(心の片隅で)持ち続けている。  
経営計画、経営戦略、マーケティング、販路開拓、新製品開発、他社の成功事例などの経営メソッドを学習して
身につけていれば、また、  さまざまな「マニュアル書」を学習し、行動していれば、いずれ業績は良くなり、
さらに、自らの人間的な成長も期待できるに違いない。

以上は、すべて陳腐化した過去の考え方です。
いずれも喫緊に決別しなければならない古くなった常識です。

ビジネスには、お金より大切なものがあります。
また、経営戦略やマーケティングなどの学習より、もっと大切な学習があります。
「まずビジネスありき」という陳腐化した常識がこびりついているから気付かなかっただけです。垂直思考一辺倒で
きたから、気が付かなかったのです。
まずビジネスありきは、お金のために人生を犠牲にする生き方です。
経済的安定を最優先して「自分の未来」を代償にする生き方です。

目先のお金を優先すれば、多くの場合、自分の未来が犠牲になります。
「今」を優先する行為は、自分で自分の首を絞める行為です。5年も経てば気付くと思います。

まずビジネスありきは、高度成長時代(大阪万博が開催されていた197080年頃)の発想です。キャッチアップ時代の
負の遺産です。

★ポイント④ まずビジネスありきは、お金のために人生を犠牲にする生き方です

 

自分の「器」を超えるビジネスは「妄想ビジネス」です。必ず失敗します

業績を上げようと努力してもなかなか上がらない。多くの中小企業がいつまでも「うだつ」が上がらないのは、
弱者に甘んじているのは、手順を間違えているからです。
  
まずビジネスありきでは、ビジネスが最優先され、ついつい自分の器に無頓着になりがちです。
自分の器のことを忘れてビジネスを最優先する。ここに大きな「落とし穴」があります。
自分の器を超える世界は「妄想の世界」です。
妄想の世界で妄想ビジネスはできません。チャレンジしたとしても失敗します。

「命」は1つです。人生も一回限りです。常に最優先「一番煎じ」です。やり直しがきかないから当然です。
ビジネスはいつも「二番煎じ」です。
ビジネスは人生の一部にすぎません。だから、やり直しがききます。
何事も一番煎じと二番煎じの間には「天と地」の差があります。無限と有限に相当する違いがあります。
この一番と二番(の優先順位)を逆にしていることに気付いていないから、ややこしいことになるのです。
 
人生の優先順位を間違えた影響は(人生の)後半になってから顕著に現れます。そのときになって気付いても後も祭りです。
人生100年時代を迎えています。このままでは多くの人が、辛い苦しい老後人生を余儀なくされることになるのではない
か不安が募ります。
人生の優先順位は、いつ、いかなるときも間違えてはならないのです。(詳細は後述します)

中小企業は弱者だと認識されています。
50年前も弱者と認識されていました。
なぜ50年以上も弱者という立場が変わらないのでしょうか。
中小企業が甘えているのでしょうか。
社会が甘やかしているからなのでしょうか。
強者に這い上がれない社会のメカニズムが、中小企業の知らない
ところで働いているからなのでしょうか。
さまざまな見方、考え方があると思いますが… その根底にあるのは
「甘えの構造」ではないかと思います。
中小企業は守られて当然だという「甘え」です。
甘えの構造に胡坐をかいているから、一番煎じと二番煎じを「逆」に
していることに気付かないのです。
だから、いつまでも自立できないのです。弱者から這い上がれないのです。
また、いつまでも「まずビジネスありき」で凝り固まっているから、
弱者という殻を破ることができないのです。

「まず人生ありき」という個人の立場にたてば、中小企業も大企業も関係
ありません。むしろ、弱者というレッテルに憤りを感じ、とっくにその対応を
考えていたと思います。
われわれは、いつ、いかなる場合も、いかなる職業についていても、
「まず、人生ありき」なのです。
この「基本の基」が分かっていない。分かろうとしない。
ここに中小企業の悲劇があると考えています。

★ポイント⑤ 自分の器を超えるビジネスは「妄想ビジネス」です。必ず失敗します。
       中小企業は守られて当然という「甘え」を払拭しないと、弱者という
       殻から抜け出すことはできません

 

まず自分に目を向ける。ビジネスを考えるのはそれからです

当たり前のことですが ビジネスは人生の一部に過ぎません。自分の人生のなかにビジネスがあります。
ビジネスのなかに自分の人生があるのではありません。

だから、自分自身を顧みないで、自分の器やセンスを顧みないでビジネスを拡大したり、質を高めようと
懸命に努力しても、思うようにいかないのです。
妄想ビジネスが失敗するように、自分の器を超えて企業規模を拡大したり、自分のセンスを超えてビジネスの質を
高めることは不可能なのです。
手順が間違っているから思うようにいかないのです。成果が出ないのです。
大企業は別にして
中小企業は何をおいても、まず自らの視野を広め、器を大きくし、人間としてのスケールを大きくする。
センスを磨く。ビジネスのイノベーションにメスを入れるのはそれからです。
この手順は絶対です。何人たりとも覆すことができません。

まず、自分を知ること。知性、感性を磨き、器を大きくしセンスも磨く。
「わたしはビジネスをとおして、いっぱい学習している。だからビジネス最優先で何の問題もない」と
胸を張って言われる方をよく見かけますが、本人が自分の器に目を向けていないから気付いていないだけ
なのです。

★ポイント⑥ まず自分を磨く。ビジネスのイノベーションに取り組むのは
       それからです

 

経営者(人)が成長している中小企業に、業績不振の企業はありません

ぼくは百年企業研究会を主宰していますが、月1回の例会は200810月から数えて2023年5月例会で170回を
迎えました。
この間、マネジメントやマーケティングの話をしていたのは最初の23年だけです。
その後のテーマは「いかに経営者の器を大きくするか。人間力を高めるか」をベースに取り組んでいます。

「企業は人なり」「経営者が成長すれば企業も育つ。勝手に育つ」
このことを実感しながら進めています。だから、いつまでも続くのです。また、楽しいのです。
ぼくは、メンバーの11人が成長していく姿を目を細めて見ています。
人はきっかけをつかむと一気に成長します。自分も一緒に成長しているような錯覚に襲われながら、
浮き浮きした気分で見守っています。
経営者(人)が成長している中小企業に、業績不振の企業はありません。
今、業績が良くても、経営者に成長が見られない中小企業は、いずれ行き詰まります。

★ポイント⑦ 人(経営者)が成長している企業の業績不振はありません

 

陳腐化した常識や固定観念と決別する

陳腐化した固定観念や既成概念と決別し、自分の器を大きくする。これはわれわれに課せられた喫緊課題です。
器とは何か、どのようにして器を大きくするか。
器と水平思考はリンクしています。切り離すことはできません。

まず、人。
人が成長すれば、すべてが良くなっていきます。人生もビジネスも勝手に好転していきます。

繰り返します。
ビジネスがうまくいけば、経済的安定が担保できる。その結果、人生もうまくいく。だからビジネスを最優先する。
こんな旧態依然の常識と決別できないから、

時代の流れに無頓着なのです。
現状延長線上の思考から脱皮できないのです。
陳腐化した考え方や固定観念、既成概念を頑なに信じてきたのです。
働きすぎに抵抗を感じないのです。
今日まで「垂直思考一辺倒」でものごとを進めてきたから、その弊害に気付かなかったのです。

★ポイント⑧ 喫緊課題は… ビジネスがうまくいけば経済的安定が担保できる。
       だから、ビジネスも人生もうまくいく、という「旧態依然の常識」との
       決別です