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コラム

2021/02/08
第6回 中小企業のルネッサンス

将棋界では藤井聡太二冠(王位・棋聖)の活躍が光る。

まだ高校生であるが、あっという間にトップクラスの座に就いた。

たった1人の高校生が将棋界の社会的地位をドラマチックに引き上げた。

将棋だけではない。ピアニストなどの奏者やアスリートなども10代の活躍が光る。

 

ビジネスの世界はどうだろう。

コロナを機にそう遠くない将来10代の経営者が本格化し、その後「雨後の筍」のように

増え続ける。と、ぼくは密かに期待している。

コロナがそのお膳立てをしてくれた。

楽しみである。しかし、一方で既存の中小企業を脅かすことになるだろう。

 

どうして今まで10代の経営者の出番が困難を極めたのか。

間口の広さがそれを阻んでいた。

一般に深く浸透している経営手法は、修得すべき知識量が余りにも多く、多岐にわたる。

マネジメント、マーケティング、人事・労務、財務、技術…… 起業を目指して懸命に

努力しても必要な知識の修得は10代では物理的に不可能だった。

修得には多大な時間を必要とする。10代でこれらをクリアすることは困難だった。

 

これは今までの話である。

これからは違う。

これからは中小企業にマネジメントもマーケティングも不要になる。否、今までも不要

だった。

化石化した古い固定観念を取っ払えば、中小企業経営に必要とされてきたさまざまな知識

は不要であったことに気付く。

ビジネスは知識の戦いではない。知識はないよりあった方が良いがその程度の認識で

十分である。

中小企業のビジネスは、人と人との繋がりで継続している。

ときには嘘をつき、思いやり、忘れ、間違える。この人が主役である。

あくまでも「主役」は人、提供する商品・サービスは「脇役」である。

だから中小企業のビジネスは、努力を怠らない限りいつまでも続く。

 

しかし、大企業は違う。

「主役」は提供する商品・サービス、組織が「脇役」である。

GAFAが提供する商品・サービスはみんな利用している。

経営者の顔は新聞や雑誌で見かけるが、どんな人物であるか知らない。知ろうとも思わない。

利用して満足していればそれで十分である。

つまり、大企業と中小企業は経営の中身も顧客が期待するものも、まったく「異質」なのだ。

大企業経営には、さまざまな知識が必要である。が、なぜそれを同じように中小企業が

必要とするのか、ぼくには分からない。

 

中小企業の経営資源は「人・金・もの・情報」ではない。これは大企業に必要な経営資源

である。

中小企業は「人・武器」の2つで十分だ。と、ぼくは考えている。

偏差値の高い人が突出した武器を装備していれば「鬼に金棒」の中小企業になるはずだ。

 

中小企業の課題は2つ。

1つは、経営者が自らの「強み」を磨き続けること。

強みは磨けば磨くほど光る。強力な武器になる。突出した武器になる。

1つは、自らを磨くこと。磨けば磨くほど偏差値の高い人間になる。

相手の嘘をおおらかに受け入れ、思いやり、ときには忘れ、苦笑いしながらビジネスを

進める寛容な心、器の大きな人間になっていく。

これらの努力を日々惜しまなければ、経営に必要な知識は後からついてくる。

 

コロナ禍の下で、賢い経営者は中小企業の本質に気付いたはずだ。

中小企業は大企業を小型化したものではない。両者はまったく異質の存在であることを。

中小企業に枝葉はいらない。根を深く張り続け、幹に直接花を咲かせる。

今まで経営に必要とされてきたさまざまな知識(枝葉)を取っ払えば、幹に直接花を

咲かせることができる。人の心を引きつける花を咲かせることができる。

今まで知識に充てていた時間を自らの「器」と「武器」に集中することができるから、

その可能が広がっていくのだ。

今、中小企業に必要なのは中小企業らしさである。

「らしさ」は偏差値の高さで謳歌できるはずだ。

10代の経営者の本格的な出現も…… 興味津々である。

 

 

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